ぴーしーずとは

ぴーしーずとは

①さがみはらの地区(22区域)
②緑区・中央区・南区のシンボルマーク(3区)
③マスコットキャラクター(4つ)
の計29ピースからなるパズルです。
3区の色、地区の形、シンボルマークやキャラクターの絵柄をもとに、ジグソーパズル完成させることで、遊びを通してそれらを覚える学習パズルとなっています。

各地区のピースはなぜ無地なのか?

地形図や行政区画、鉄道路線図、特産物、名物、祭りなどのイベント等が描かれた地図のパズルを
見たことのある方は、学習パズルであるならば、そういった情報が盛り込まれたピースでないと、
そもそも学習効果が無いのでは…と思われた方も多いのではないでしょうか。

ぴーしーずには3区のイメージカラーの背景に地区名が文字で書かれているだけでその他に
何も情報がありません。そもそも地区名自体、特筆して覚えるべき対象であるようにも思えません。
なぜでしょうか?

ぴーしーずが地区名のみ書かれた無地のピースであるのにはワケがあります。
ピースに何も描かれていないことでピースの意味が無限大になるからなのです。

ピースの意味が無限大とは?

どんなに情報が盛り込まれていても、子どもたちがパズルをやって
飽きずに楽しめるのはせいぜい数回〜数十回…といったところでしょう。
もちろんそこに描かれた情報を覚える効果は期待できますが、
そもそも平面のパズルに盛り込むことのできる情報には限りがあります。

ぴーしーずは、
パズルを平面だけに展開された2次元情報として考えるのではなく、
地区の中に現実に存在している情報群を3つ目の次元、
そして仲間とともに調べ・学び・創造しながら遊ぶことで得られる
知識の共有、楽しさ、喜び、驚き、といったものを4つ目の次元と考えます。

子どもたちは、ピースに描かれていない地形図や路線図、祭りやイベント、
商業・産業・工業について、歴史や文化について…、現実のさがみはらにある
限りない知識や情報を、無地のピースの中にみいだし、仲間と共有して深めていくのです。

ではどうやって?

ぴーしーずという名称は、Puzzle & Card System の頭文字PCSをとったもので、
パズルとカードを使った学習啓発型のゲームシステムとなっております。

まず、子どもたちは、基本的なジグソーパズルとしての遊びを通して
各地区の形や位置を覚えます。

次のステップではカードを使ったパズルの遊びかたを用意しております。
①各地区に関するクイズカードで問題を出し、
②その答えとなるパズルのピースを当てていく
ということが遊び方の核となります。
クイズやカルタとりの要素をからめ、家族やともだち、仲間どおし、
ひとりではなく、みんなで一緒に遊ぶゲームであることがポイントです。

各地区に関するクイズの問題は、初めは提供されたもので遊び始めますが、
何度もやっていると、
「こういう問題もできるのでは?」
「もっと面白い問題が作れるのでは?」
と考え始めます。

そうです。子どもたちは、地域についてすでに自分なりの知識や情報を
持っているからです。でも知らない地域や、問題を作るほど情報のない地域が
たくさんあることにも気づくのです。

ここからは少しだけ大人の手助けが必要かもしれません。
何かを調べて作りたいという気持ちが些細な障害でくじけてしまわないよう
最初は、細(ささ)やかですが細(こま)やかなサポートが必要です。

例えば、
地区の情報を整理して集めるためには、
・地区割りのわかる地図を用意してあげる。
・地区毎に情報を集め、整理して、何かを考えられるようなノートの使い方を教えてあげる。
・どういうところで何を調べれば情報が得やすいかをアドバイスをあげる。
・どういう工夫をすればオリジナリティを出していけるかヒントをあげる。
などなど。

また、インターネットを使ってものごとを調べることも
いずれは勉強していかなければならない方法のひとつです。
便利な利用方法だけでなく、守らなければならないルールや危険性などもあり、
まずは大人のひとの監督のもと行うことが必須です。

そして最終的には、できあがった問題を実際に使えるゲームカードセットとして作る所までが
遊び→調べ→考案・創作→遊びというサイクルを形成しますので、
子どもたちが自分独自の内容のすばらしいオリジナルカードを作れたことに喜びをもてるよう
素材や機材の使い方をサポートしてあげることも必要でしょう。

遊びを通して、自ら調べたい、創りたいという気持ちを引き出し、
実際に調べ、考え、創り出し、それを使って遊んでいくという循環が、
さらに、友だちどおしで遊ぶことにより幾重にも重なりあって相乗効果を生んでいく。
そんな子どもたちの無限の創造力によって、紡ぎだされた無限の情報が
白地のキャンパスに描かれていくこと…
それがぴーしーずのピースが無地である大きな理由なのです。

はじめに、ぴーしーずという名称は、Puzzle & Card System の頭文字PCSであると
申し上げましたが、その他にも
Play & Create Study 遊びながら学びを創っていく
Peace Connect Smiles 和をもってみんなの笑顔をつなげていく
という意味も込めた名称となっています。

この度発売のぴーしーずは、
「パズルでつながる相模原」Piece(Peace) Connects Sagamihara という
名称にて送りだすこととなりました。
相模原の未来を担う子どもたちの教育に資する目的もありますが、
単純に楽しめる玩具としても、家族と、友だちと、仲間と一緒に
ワイワイ楽しんでいただけるよう工夫した商品です。

子どもからお年寄りまで幅広くみなさまに楽しんで使っていただくことを通じて
相模原市を盛り上げ、よりより相模原づくりに少しでもお役に立てればと願っております。